生体適合性材料とは?

生体適合性材料(せいたいてきごうせいざいりょう)とは、人工血管や人工骨など、医療用として体内に埋め込む人工物で、特にいわゆる「拒否反応」を示しにくいものを指します。

通常、私たちの体は体内に入ってきた異物を攻撃・排出するようにできていますが(アレルギーなどが代表例)、こういった異物反応を示しにくいものが「生体適合性が高い」材料、つまり生体適合性材料と呼ばれています。

「生体適合性」が高いものと低いものを身近なもので考えてみると、例えば以下のようなものが挙げられます。
(あくまで身近なもので例えているので、医療目的でないものもあります)

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・金属ピアス・・・生体適合性が低い
 長い間つけていると痒くなる、炎症を起こすなどの反応を起こす場合がある
 
・コンタクトレンズ・・・生体適合性が高い
 眼に直接付けても炎症などの反応が起きにくい

※上記は一応、一般論での話す。ピアスもコンタクトレンズも、反応には個人差があります
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さらに最近では「異物反応を起こしにくい」だけでなく、「積極的に周辺組織との結合・再生を促す」ようなより高度な生体適合性材料の研究が進められています。

このような研究が進めば、将来的には「傷口に塗ると回復が早くなる薬」のようなものも開発されるかもしれませんね。

また、いくつかの企業や医療機関では生体適合性材料(高分子ポリマーなど)を原料に、3Dプリンタで成型した組織を医療に利用するといった取り組みも行われているようです。

3Dプリンタは個別にカスタマイズしたモデルを素早く成型するのに適しているので、この分野は今後も伸びていきそうな気がします。